僕の好きだった場所
人は出会い別れをくり返し…云々
なんていう言葉をよく聞きます。
本当にそうなのでしょうか。
人間の言う言葉ほど、答えがないのも珍しいです。そして、答えを求めたがるのも。
出会ったからには、出遭ってしまったからには、それが答えです。
別れはありません。
ずっと続くのです。
寂しさを紛らわすだけの定義として、別れがある。別れとしたいのです。
日々、様々な事に制されて、どこかに捌け口を設けなければなりません。
簡単にはゴミ箱には持っていけません。
自分なりにフォルダ分けして、それぞれの居場所を決めるのです。
そうやって、いずれ忘れていく。
ただ、忘れるだけです。
ずっと残ってます。
それを思い出といい、経験ともいいます。
すべては、結果論。
失くしてしまうには、もったいないですよ。
どの痛みも自分のものと思えたら、どの痛みさえも出会う価値があるのです。
ーいつかの日、その時だけの未来を誓って、現在を輝かせた日
ありがとう。
僕は誰かの色になれただろうか
うねりの中で色も持たずに
白さで重ねる潜んでしまった
日常に君はいて
窮屈そうに流れに任せて
途中 振り返って気づく
そして探し始める
今も浮かぶ 深くを刺して
離れないままの景色
輪郭はあるのに 動き出せない
たぶん まだ無いんだろう
蹴飛ばして夜を
そう君の色で もっと輝けると
愛して止まなかった矛盾の色
もう躊躇なく 今まで無駄なんて
言えないように
丸めてばら撒いた
君が落とす 剥がれた色に横になって
少し通り過ぎてみる ここではないどこかに
君が君じゃない映像も もうひとつの未来だって
素晴らしいのかも知れない でも
拳を震わせているのは
思い出して 記憶だけの約束じゃないことを
この場所じゃない 逃げ道じゃない
握り締めて絆を
すれ違う風に目を塞いで
今日も前を見て歩いてる気がしていただけ
本当はどれも孤独なはずなのに
もう戻らない 君の色で不安を変えて
ずっと同じ夢を 愛に過ぎる気持ちで見ていた
時が来れば見果てるんじゃないだろう
差し出した手は掴んでるよ
「蹴とばせ」
はるか遠くを誓う 君の呼ぶ方へ
あの静寂の中で見つけた一瞬の希望も
散った点で線を描く その時も君の色で
問題は今日の雨
マトバ タイヘイとはよく歌詞の話をします。
Allcock Harismanだけに限らず、お互いが共有できる曲の歌詞の話をしたりします。
彼は、Allcock Harismanの曲の歌詞を好きでいてくれる少数派の中のひとりです。
ここまで、歌詞を紐解かれたら恥ずかしくもなります。
が、嬉しいことです。
彼もまた、詩人なんだと思います。
「今現在、外は雨です。
みんな傘をさしています」
これを歌詞にするとどうなるでしょう?
「傘がない」と歌う人もいれば、恵の雨と歌う人もいます。
当事者の捉え方によって、降る雨の一粒でさえも意味が変わってきます。
だからこそ歌詞は、その支えになれるようにありたいなと思うのが、自分の歌詞をつくる上での支えです。
月日を経れば、歌詞を書く人の考え方も変わっていきます。
そこを乗り越えてこそ、バイブルというものになっていく気もしています。
そう、
「歌詞が書けない」
と、嘆いているわけです。