僕は誰かの色になれただろうか


うねりの中で色も持たずに
白さで重ねる潜んでしまった
日常に君はいて

 

窮屈そうに流れに任せて
途中 振り返って気づく
そして探し始める

 

今も浮かぶ 深くを刺して
離れないままの景色
輪郭はあるのに 動き出せない
たぶん まだ無いんだろう

 

蹴飛ばして夜を
そう君の色で もっと輝けると
愛して止まなかった矛盾の色
もう躊躇なく 今まで無駄なんて
言えないように

 

丸めてばら撒いた
君が落とす 剥がれた色に横になって
少し通り過ぎてみる ここではないどこかに
君が君じゃない映像も もうひとつの未来だって
素晴らしいのかも知れない でも
拳を震わせているのは

 

思い出して 記憶だけの約束じゃないことを
この場所じゃない 逃げ道じゃない
握り締めて絆を

 

すれ違う風に目を塞いで
今日も前を見て歩いてる気がしていただけ
本当はどれも孤独なはずなのに

 

もう戻らない 君の色で不安を変えて
ずっと同じ夢を 愛に過ぎる気持ちで見ていた

 

時が来れば見果てるんじゃないだろう
差し出した手は掴んでるよ

 

「蹴とばせ」

 

はるか遠くを誓う 君の呼ぶ方へ
あの静寂の中で見つけた一瞬の希望も
散った点で線を描く その時も君の色で